星地巡礼
会津には地元の天文愛好者がお勧めするパワースポットが沢山あります。日新館天文台跡を見学した後は、是非こちらにも足を運んでみてください。
會津藩校日新館
戊辰戦争で焼失した會津藩校日新館を、当時の姿そのままに復元した観光施設です。敷地内には、完成当時の天文台も資料に基づき忠実に復元されています。日新館天文台跡の真の姿を知る上でも、是非見学してほしい場所の一つです。
会津若松市役所追手町第二庁舎
日新館天文台跡にほど近い会津若松市役所追手町第二庁舎には、天文台に設置されていたといわれる「方位石」があります。正方形の石に東西南北を示す線が刻まれて、この場所ではコンパス不要で方角を確認することができます。
伊能忠敬天測の地
現在のラーメン店(空山NEO七日町店)がある周辺は、伊能忠敬が宿泊した菊池伝十郎邸があった場所です。精密な日本地図を作り上げた事で有名な伊能忠敬は、享和二年(1802)6月27日と翌28日に会津を訪れ、この場所で天体観測による測量を行いました。
土津神社
土津(はにつ)神社は、会津藩主松平氏の祖・保科正之を祀った神社で、会津藩主松平家の墓所です。正之は自ら猪苗代の地を訪れ、没後ここに祀るよう伝え、遺言どおり1675(延宝3)年に創建されました。改暦を成功させた渋川春海は、貞享2年(1685)2月12日に支えてくれた保科正之公の霊に対し「改暦考」を奉納いたしました。
諏方神社
会津大鎮守・諏方神社は、会津大鎮守六社のひとつで、福島県会津若松市に鎮座する格式の高い神社です。黒川城主「葦名盛宗」が信州諏訪神社に戦勝祈願をしたところ、戦わずに勝利したことから信州よりご神体を迎え、城下に奉ったのが始まりと伝えられています。
東北を代表する暦の会津暦は、この諏方神社の神官によってつくられていたことから別名を諏方暦と言われています。暦学・天文学を重んじた会津を代表する場所の一つです。
福西本店
会津若松市にある福西本店には、カノープスの化身「寿老人」の図を見ることができます。四方を山に囲まれた雪深い会津で、冬の南天の星「カノープス」を見ることはかなり難しいですが、福西本店ならばその化身「寿老人」を見ることが可能です。
大龍寺
安井算哲(渋川春海)の改暦事業の相談役として活躍した安藤有益。そのお墓があると共に、NHK大河ドラマ「八重の桜」で有名な山本家のお墓が建立されています。
会津暦版元邸跡
現在のカメラ店(プリント工房松原)がある一帯に、会津暦の版元を代々務めてきた菊地庄左衛門邸がありました。版元とは図書など印刷物の出版元・発行元のことを指し、今でいう出版社にあたります。東北を代表する暦「会津暦」は、この場所で製作されていました。
隕石を祀った稲荷神社
耶麻郡北塩原村大塩大久保にある稲荷神社には、隕石が祀られていたとの記録が残っています(旧大塩村史)。この隕石が祀られて以降、この地域には不幸が続き、隕石の祟りを畏れた村人は、この隕石を土中に埋めたと伝えられています。残念ながら埋めた場所についてはわからなくなってしまい、この隕石の現物は行方不明になっています。